Episode 2
ヘルスハック大学がみつけた伝えるべき言葉

Episode 2
ヘルスハック大学がみつけた伝えるべき言葉

「ワクワクな人生をデザインしよう!」

そんな想いを合言葉に、沖縄の健康長寿をテーマとした情報発信を続けている「ヘルスハック大学沖縄」。2023年にスタートしたこのプロジェクトも、おかげさまで4期目を迎えました。

このブログでは、ヘルスハック大学沖縄がどのような想いで生まれ、どんな仲間たちと歩んできたのか、その舞台裏をご紹介していきます。

ファンファーレ・ジャパン代表
シマタケ

YouTubeから始まった、小さな挑戦

「医療 × メディア × コミュニティ」

この掛け算から、私たちはヘルスハック大学沖縄をスタートさせました。

目指したのは、沖縄の健康長寿をもっと身近に、もっと楽しく伝えていくことです。

しかし、理想はあっても潤沢な予算があるわけではありません。そこでまず始めたのがYouTubeでの情報発信でした。

玉城先生や宮國さんをはじめとする有識者の皆さん、そしてコミュニティに参加してくださっている事業者の皆さんと対談を重ね、健康や長寿について楽しく語り合う場をつくりました。

特にコミュニティの事業者は「ヘルスハック大学研究員」として位置づけ、企画づくりや情報発信にも積極的に参加していただいています。

こうして少しずつ仲間が集まり始める中、私たちはある大きな目標を掲げていました。それが、ヘルスハック大学TVの制作でした。

自信満々で挑んだクラファンに待っていた現実

私たちにはテレビ番組制作の経験がありました。

沖縄市で長年取り組んできたまちづくりも、テレビ番組を軸に展開してきたプロジェクトです。

だからこそ、健康長寿の啓発もテレビというメディアを通して届けたいと考えました。

しかし、ここで大きな壁が立ちはだかります。

制作費です。

行政事業とは違い、ヘルスハック大学には最初から用意された予算はありません。自分たちで協賛を集めて資金をつくらなければなりませんでした。

そこで私たちは企業協賛と並行して、クラウドファンディングに挑戦することにしました。

過去に映画制作で2度クラファンを実施し、いずれも目標300万円を超える支援を集めた経験があります。今回も同じく300万円を目標に掲げました。

さらに、この挑戦をきっかけにキャンプファイヤー公認アドバイザーの橋本憲太郎さんとの出会いも生まれます。

当初はクラファンの伴走役として関わっていただきましたが、気づけば事業そのものを相談する存在になっていました。毎週続けてきたミーティングは、クラファン終了後も継続。気が付けば3年近くになります。

今では、橋本さんはヘルスハック大学の共同創業メンバーと言っても過言ではない存在です。

弊社しげさん(左)と橋本憲太郎さん

「健康」と言うほど、人が離れていった、、

ところが、クラファンは思うように伸びませんでした。映画では共感が集まったのに、今回は反応が違う。私たちは必死に原因を探りました。

知名度不足かもしれない。

企画内容が伝わっていないのかもしれない。

健康長寿をテーマにしたテレビ番組という構想が難しかったのかもしれない。

さまざまな仮説を立てました。

しかし、議論を重ねる中で見えてきたのは、もっと根本的な問題でした。

それは、

「健康長寿」という言葉そのものだったのです。

私たちは当然のように健康長寿を掲げていました。けれど実際には、健康と言えば言うほど人は距離を置き、長寿と言えば言うほど他人事になっていました。

思えば私自身もそうでした。

宮國さんから最初に相談を受けたとき、一度お断りしているのです。

健康長寿は、本来元気な人にこそ届けるべきテーマ。しかし、その元気な人たちに向かって「健康ですよ」「長生きですよ」と伝えても、心は動きません。

むしろ押し付けに聞こえてしまう。

そして何より、

「なぜファンファーレ・ジャパンが健康長寿をやるの?」

という疑問に答えられていなかったのです。

私たちは大切なことを伝えようとしているのに、入口でつまずいていました。

Screenshot

「ワクワクな人生をデザインしよう!」という答え

この壁を越えなければ、ヘルスハック大学は前に進めない。

そう感じた私たちは、橋本さんや研究員の皆さんと共に新しい言葉を探し続けました。

そして、たどり着いたのが、

「ワクワクな人生をデザインしよう!」

というキャッチコピーでした。

健康は目的ではありません。人生を楽しむための手段です。

ならば最初に伝えるべきは健康ではなく、

「もっと人生を楽しもう」

というメッセージなのではないか。

そう考えたのです。

価値を再編集してみると、旅も趣味も仕事も仲間との時間も、すべてが健康長寿につながっています。

健康を語る前に、ワクワクを語る。

それが私たちなりの答えでした。

この新しいコンセプトのもとでクラファンを走り切り、最終的な支援額は100万円。

目標の300万円には届きませんでしたが、私たちは、多くの方々と対話を重ねながらヘルスハック大学の意義を磨き続けることができました。

数字以上に大きな財産を得たのです。

そして2024年夏。
いよいよ全10回の「ヘルスハック大学TV」がスタートしました。
ここから、私たちの本当の挑戦が始まったのです。

(最後のエピソードへ続く)
(エピソード1はこちらから)

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